「腰痛」「椎間板ヘルニア」「坐骨神経痛」の原因
腰痛の原因には2つある
腰が痛くなる原因は大きく分けると2つあります
使い過ぎて腰を痛める
主にスポーツ選手や肉体労働の方などに多い。
強い金属製のものでも、特定の箇所を何度も何度も使っていれば、そこの箇所が摩耗して痛んでしまうように、同じ動作を繰り返すことで疲労性に組織を傷つけてしまい、炎症が起きて腰痛を発症します。
使わなさ過ぎて腰を痛める
腰を支える力を失うことで、 くしゃみとかちょっとした動きなどで腰痛を起こす。
くしゃみの仕方が悪かったのかな? 動き方が悪かったのかな? と思われるかもしれませんが、そうではなく、たったそれだけの動作で腰痛を発症してしまう程、自分の腰が弱ってしまってるということです。
不安定が限界に達すると、ちょっとした動きや姿勢で耐えられずに腰痛は起こるということです。
使い過ぎて傷んでしまう、使わないとだんだんと衰えるというのがごく普通なことですが、いずれにせよ、間違った使い方をすれば傷んで、衰えてしまいます。
現代の殆どの腰痛の原因は後者の使わなさ過ぎて起こる腰痛です。
腰痛を大きく二つに大別しましたが、それぞれの治し方を説明しましょう。
答えはとても簡単です。
基本的に疾病を治すことに必要不可欠な物は、悪くなる原因を取り除くことです。
悪くなることをしなければ良くなっていきます。
使い過ぎによる腰痛ですから『使い過ぎないよう大事にする』という事になります。スポーツであれば休養、お仕事であればお休みするか今までの負担が直接かからないものを選択します。その間は過剰に反応している炎症をアイシングによってのぞき、腰のバランスを整えてあげれば治っていきます。
使わなさ過ぎでなる腰痛なので、『使う』ようにしないと根本的に解決していきません。基本的には歩行不足による関節の支持力を失ってるわけですから、よく歩く事を前提とします。普段歩かなかった人が歩くようになる訳ですから、治療経過中、筋肉痛やー時的に患部の痛みが増すなど色々なことが起こることもあります。痛みが出ることも治っていく過程では必要な時もあります。そこは致し方ないです。
ちなみに治るのに時間がかかるのは後者(使わなさ過ぎ)です。
椎間板ヘルニアの原因
前述のように椎間板ヘルニアには不思議な点 が多いですが… 髄核の突出は現実に起こっています。
「なぜ、そんなことが起こってしまったのか?」ということが「治す」ために重要な事になります。
椎間板は背骨を連結させています。
この連結させてる部分がほつれたり切れたりして外部まで穴があき、中の髄核(ほとんど水分)がそこをぬって外に露出してきます。
前回の記事でお伝えしましたように「突出した髄核が神経を圧迫する」ということは少し考えにくい のですが、 最も重要なのは(髄核が突出するまでの)椎間板を傷つけた過程になります。
その椎間板を傷つけるには、捻ったり、引張ったりする力が必要ですが、例えば女性の横座りや足組み姿勢で骨盤を捻ることが習慣になっていると、骨盤から腰椎は連動しているので、すべてが捻じれてしまいます。
その捻れる力が一番かかる椎間板が破れ(その髄核が突出し)てしまうのです。
その他にもゴルフやサッカーなど、不自然に捻る原因となることが沢山見つかります。
つまり、捻れの原因である骨盤関節の捻れに大きな問題があり、姿勢などの生活習慣の改善が、 完治までのカギとなります。
ヘルニアが起こるまでの流れ
❶骨盤関節の捻れ
❷腰椎の捻れ
❸ ❶と❷の捻れが合わさり、一番負担がかかる椎間板の髄核が突出
ということは…
身体の使い方、生活習慣の改善ももちろん大事ですが…
腰をひねるストレッチをやってはいけない という事は言うまでもありません。
坐骨神経痛の原因
ヒトの身体は「重力」下で生きられるようにバランスをとるように出来ている
上からの重力の下で絶妙にバランスをとっているのが体の幹にある骨盤、そしてその左右の仙腸関節部分
そこを元に背骨はうまく身体を支えるように弯曲して、その各弯曲部分でも平衡のバランスをとっている
上記によって左右滑らかにうまくバランスをとれなくなってくる
すると
関節に傾き・捻じれがでてきて片側が引っ張られる
筋肉の張力が加わりながら片側の神経、血管が引っ張られてそこに圧迫が加わる
その結果、痛みや痺れが出る(坐骨神経痛)
一言でいうと・・・
骨盤・脊柱でのレバーアーム現象 によって筋張力(筋緊張)が加わり、引っ張りと圧迫で神経血管が障害されて痛む
わかりやすく言うと・・・
普段の日常生活の中で体のバランスが崩れ、神経、血管が牽引・圧迫障害されて痛みとして現れる
では、どうすればいいのか?
①まず骨盤を中心に関節に入ったゆがみを除去(エネルギー、ダメージを抜く)
②バランスを取り戻すために「連続歩行」を日常生活に取り入れる
③「バランスが崩れない生活習慣」 を身につける(体の使い方を改める、排熱etc)
つまり・・・
坐骨神経痛は、レバーアーム現象 を取る(直上の①②③の方法)でしか改善しないわけです。
改善させるのにこれ以外に方法はないということです。