「地べた」からの負担のかからない立ち上がり方・座り方
今回は、「地べた」からの負担のかからない立ち上がり方・座り方をお伝えいたします。
みなさん、普段、このような立ち上がり方してませんか?
よくしてしまう立ち上がり方ですよね?
この立ち上がり方ですと、立ち上がるまでに、前屈み姿勢と同じ姿勢になり、腰への負担が大きくなり腰痛になりやすくなります。
座り方も同じで勢いよく座るとドスン座りになります。
じゃ、どうやって立ち上がればいいの?
「左坐右起」
なんて読むの?
「さざうき」と読みます。
柔道、剣道などの武術でよく使われますね。
この立ち上がり方、座り方ですと、前かがみにならないので、腰への負担を避けることができます。
(1)座り方の手順
具体的な座り方の手順は、以下のようになります。
①まず立った状態で、自分の座る場所を決めます。(足元の十字の印=つま先の位置)
②次に、左足を一歩後ろにひき、左膝をつま先があった位置につきます。
③左膝をついたときの姿勢です。左足つま先は立てておきます。
※この時にドスンと勢いよく地面に左膝をつかないように両手で右膝を支えそこに全体重をかけるようにしてゆっくりと左膝を地面につけます。
④次に右足を後方に引き、左足と同じように膝をつきます。
⑤両足つま先を立てたまま、その踵の上に尻が付くまでゆっくりと腰を下ろしていきます。この結果できた姿勢を跪座(きざ)と言います。
⑥跪座から正座に移行していきます。まず右足から静かにねかせていきます。このとき、上体が前かがみとならないように注意します。次に、左足を同様にねかせ、右足の親指の上に左足の親指を重ねていきます。最後に尻を踵の上におろして、正座の姿勢となります。
(2)立ち方の手順
次に立ち方の手順を示します。
①→③まず正座から跪座(きざ)へ移行します。両脚のももに力を入れて尻を少し浮かせ(②)、左足から静かにつま先立っていきます。次に右足のつま先を立てて、跪座となります。この間、上体が前かがみとならないよう注意します。
③ の跪座は、長い正座から立位になる前に、足に血を巡らせるために重要な姿勢となります。即ち、足の指を反らせて筋を伸ばしながら、血流を回復させることで、足が動くようにしていきます。立ち上がったときにふらつくことがないよう、ここで少しためを作るようにして動くと良いでしょう。
④跪座から腰をさらに浮かせます。
⑤正座するときとは逆の順番で、先に右足を立てます。
※この時に右膝を立てる際に両手で右膝を支えます。
右足のつま先と、左足の膝の位置がおおよそ揃うようにします。
⑥次に左足を立てて、前のめりにならないように注意しながら立ち上がります。
右膝を支えてる両手で、そこに全体重をかけるように踏ん張るようにしてゆっくりと立ち上がるようにしてください。
⑦左足を右足の位置に揃え、立位になります。
●注意点
・動作時、上体が「前かがみ」にならないよう注意すること
・立ち上がる時(座る時)、右膝を立てる際に両手で右膝を支え、そこに全体重をかけるようにしてゆっくりと立ち上がること(座るようにする)
床座りで普段、過ごされてる方は、早速、今から生活の中に取り入れてみましょうか?