膝はどのように動いてるのか?
膝関節の動きは、
曲げる(以下:屈曲)
伸ばす(以下:伸展)
屈伸運動中に関節内では若干の回旋運動が生じています。
もう少し詳しくお話ししますと…
膝を伸ばす時、完全に伸ばしきる手前から脛骨が大腿骨に対して「外側」に捻られる(脛骨の外旋)
大腿骨は屈曲・伸展の際に、膝が軸で動けるように「転がり」と「すべる」の運動を行います。
曲げ伸ばしする時に上記のような複雑な動きが含まれています。
「転がりながら滑っていくんです」
この動きが普段からきちんと出来ていれば、滑液が出て、半月板も損傷しないし、関節がすり減ったりはしないということです。
・屈曲位から伸展する時に、外旋運動(脛骨が大腿骨に対して外側に捻られる)が起こる
・歩行時、足を前に振り出す時に足は外側を向く
・転がり滑り運動
逆にこれがないと…
うまく荷重できていないということで滑液が枯渇し、半月板も損傷しやすくなり、結果的に、すり減りも起こり変形しやすくなってきます。
膝は『荷重関節』でもあり、『吊り下げ関節』でもある
❶荷重関節
自分の重みを足からの反力として受ける
押したら押し返される力が起こるというのが「反力」
その反力により関節が荷重すると正常に膝関節が働いてるということになります。
きちんと荷重が行われてる環境下であれば、関節内は滑液ができ、潤滑されてるので、すり減ることはない。
磨り減ってるのはきちんと荷重してないということもしくは荷重していない期間があったということでもある。
『きちんと荷重してあげれば膝は治っていくものである。』
❷意図的にぶら下げてる、吊り下げられてる(吊り下げ関節)
吊り下げらてるのはどんな時?
それは「歩いてる時」であり、吊り下げてから(曲げ)伸ばしてるのが正常に吊り下げてる動きであります
踵接地時は膝を曲げて足は接地してるわけではない
膝から下(下腿)を前へ振り出すように前に出していきます。
この際、膝は免荷されてます。
膝は『荷重関節』でもあるが『吊り下げ関節(免荷=非荷重関節)』でもあるということである。
歩行時、膝から下(下腿)を前へ振り出す時、骨盤の状態に問題(仙腸関節の噛み込んだ歪みがあると)があると、膝から下(下腿)は前に振り出してる際に膝が過伸展(伸び過ぎてる状態)で、足の接地時に過度の衝撃が生まれたり、関節(足関節、膝関節、骨盤関節)に歪みが起こってきます。
あるいは、骨盤の状態に問題(仙腸関節の噛み込んだ歪みと関節が荷重してる環境が不十分な状態が合併してる)があると、膝から下(下腿)は前に振り出してる際に膝関節が軽度屈曲状態(軽く曲がってる状態)で地面に接地し、関節(足関節、膝関節、骨盤関節)に歪みが起こってきます。
歩行時、接地時に膝関節が過伸展、あるいは軽度屈曲状態でも何かしら、少なからず必ず骨盤の状態に問題があるということである。
その骨盤の状態にも問題がると必ず膝関節、足関節の不具合も出てくるということである。もちろん、逆も然りで足関節に問題があり、骨盤、膝と問題が出てくることもある
だから…
膝の調子が悪いときは、まず、骨盤(仙腸関節、股関節、恥骨結合)の調子を必ず診ていかないと膝の調子は良くなっていかないのです。