ルームランナーって良いの?
「ルームランナーはダメですか?」というご質問がよくあります。
ご質問がある度に、私は『良くない』と伝えています。
ルームランナーを利用すると足腰は強くなるどころが余計に悪くなるからです。
余計に悪くなるのはなぜ?
ルームランナーは、ベルトが後ろに回る事によって、その場で人間が足を追いつくように動かし、歩いたり走ったりしてるだけです。
果たして、それは外を歩く事と同じ事なのでしょうか。
普段、外を歩くとき、動かない地面を、自分で足を前に振り出し、地面を踏みしめ前進し、足の親指が最後に離れていきます。
普段、外を歩くとき、動かない地面を、自分で足を前に振り出し、地面を踏みしめ前進し、足の親指が最後に離れていきます。
歩いて自ら前に進んでいる(前に進んでいる)
ルームランナーで歩くとき、地面がしきりなく動くので、ベルトが常に後ろにいってしまい、足を慌てて前に振り出す連続運動になり、親指で蹴りだす力も少なくなります。
ルームランナーで歩くとき、地面がしきりなく動くので、ベルトが常に後ろにいってしまい、足を慌てて前に振り出す連続運動になり、親指で蹴りだす力も少なくなります。
ベルトの上でその場で歩かされてる(前には進んでいない)
関節の使い方も筋肉の働きも、全く違う事が起きているということです。
腰痛の人がルームランナーを使用した後、悪化してしまう事がよくありま す。
なぜでしょうか?
骨盤から股関節、膝、足において、力のかかり方が普段、外で歩く時と比べ不自然となり、重心の位置も後ろに傾いてしまい、結果的に骨盤の支えが弱まってしまうからです。
股関節や膝にも悪い負荷がかかります。
また、ルームランナーで歩いて降りた時に、軽いふらつきを起こしたことがありませんか?
骨盤は全身のバランサーです。
全身のバランサーとなる骨盤が不安定になる事でバランスを乱れ、一過性にふらつきを起こす事があります。
ルームランナーを使うことで心肺機能は上がっても、関節の力は確実に落ちます。
だから『ルームランナーで歩くのは良くない』と私は伝えています。