指圧マッサージをすると…

指圧マッサージをすると硬くなります。

「えっ!?」
「なんで?マッサージをすると、ほぐれて軟らかくなるんじゃないの!?」
と不思議に思われたことでしょう。

しかし、『押したり揉んだりすると筋肉は硬くなる』は、真実です。

 

理由は…

筋膜の損傷(破ける)
筋線維の断裂(切れてしまう)

などがあげられます。

 

筋肉は筋線維と呼ばれる細い糸状の組織で構成されています。
ただ、糸状の線維だけではバラバラになってしまいますので、それらを同じ動きをするもの同士をひとまとめにラップで包むような構造になっています。
このラップの存在を筋膜といいます。

 

 

 

(強く)押したり揉む行為を繰り返していると、筋膜が傷つきます。

当然、損傷しても治ります。
しかし、修復過程で、本来、柔軟性に富んだ筋膜が肥厚し硬くなってしまい、線維化という状態になり、最悪、筋膜どうしが癒着することになります。

こうなると、スムーズな動きが妨げられ(筋膜の滑走不全)、違和感や不快感、筋膜の滑走不全により血管、神経圧迫などが起こり違和感や不快感、痛みを感じることになります。

 

正常な筋膜のイメージ図

筋肉の動きに合わせて均等に伸び縮みする
マッサージ等でダメージを受けた筋膜のイメージ図
マッサージの刺激により筋膜の線維が切れてしまう
ダメージを受けて修復(瘢痕組織)された筋膜のイメージ図
修復されたところが瘢痕化して筋肉の動きに合わせて均等に伸び縮みできない

“強い力で押したり揉んだしするマッサージ”をよく受ける方は、心当たりがあるかもしれませんが、受け始めた頃は、軽い力で揉まれても、気持ちが良く、揉まれている感覚もあったはずです。

それがいつのまにか、強い力で揉んでもらわないと、“揉まれている”という実感がなくなり、もっと強い力で揉んで欲しいと思ったことはありませんか?

上記の内容を読んでいただくと、その理由が納得していただけると思います。

筋肉は通常、筋収縮と弛緩がバランスよく行われています。

しかし、押す、揉む行為で筋組織が損傷していくと、筋線維内にカルシウムが残留してしまいます。

こうなると、さらに筋肉が硬くなってしまいます。

 

さらに良くない行為『強く揉む、押す』

 

物理学で言うところの作用反作用の法則が、人体にも当てはまります。

人の体は、突然押されると、反射的に一瞬力が入り硬くなります。

同じように、筋肉も強く押すという行為を行うと一瞬で反発し硬くなります。

これは、先ほどご説明したように、押されたところにカルシウムが一瞬で集まるからで、これを繰り返していると、当然、筋肉はどんどん硬くなっていきます。

ですから、“揉む”と同様に、“強く押す”行為も絶対に行ってはいけません。

 

※“強く押す、揉む”は最も危険な行為です。

硬いから揉むとか指圧するというのは、本当に必要なのか?

なぜ、そこの筋肉が硬くなってるのか?

 

その原因 [?]を考えなければいけません。

指圧マッサージをすると…❷

 

指圧マッサージを受けることは、その時は気持ち良いかもしれませんが、必要以上に受けることで確実に調子を落とし身体全体を蝕んでいきます。

なぜなら、必要以上に指圧マッサージを受けることで筋損傷(瘢痕組織の形成)[?]だけでなく関節の離開(レバーアームの発生)[?] も起こすからです

必要以上に指圧マッサージを受けることで、内出血を繰り返し、瘢痕組織が形成されます。

それを繰り返すしていくことで「瘢痕組織」が広がり、どんどん組織は硬くなり、強い刺激じゃないと物足りなくなるという悪循環に陥ります。

もうこれは「軽い肉離れ」を起こしてるようなものです。 術後の「揉み返し」っていう現象がまさにそれであります。

 

 

同様に関節の離開も、背骨を指圧されることで、ポキっと音が鳴ることがあります。それが気持ちよく感じたりもするのですが、、、

この瞬間、関節の離開は発生しています。

 

 

これを繰り返すことで関節の離開が広がり、ひどくなると、「すべり症」の原因に繋がったり、「足のシビレ」にも繋がります。

めまい、耳鳴り、呼吸障害、心肺機能低下だって起こることもありますし、血栓を飛ばし、脳血管障害だって起こることだってあります。

 

だから指圧マッサージを受けることは、その時は気持ち良いかもしれませんが、必要以上に受けることで確実に調子を落とし、身体全体を蝕んでいくのです。

 

 

 

 

 

 

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